特別な赤ちゃん、ゲーブ
さて、親から捨てられ病院に保護されたゲーブ。顔はとても愛らしく検査中も元気な産声をあげていました。しかし、この赤ちゃんは普通の赤ちゃんとは決定的に見た目が違ったのです。一体何が違っていたのでしょうか?赤ちゃんはハンハルト症候群という病気を患っていて、両腕と両足がない状態で生まれてきたのでした。これは20,000人に1人が発症する珍しい病気で、あごや舌の奇形、手足の指が一部ないといった特徴があります。しかしゲーブのケースが特別だったのは、指だけでなく足や腕自体もなかったことでした。そしてこの病気はゲーブにとって、重度の障害を負わせることになりました。何と過酷な運命なのでしょう。捨て子になっただけでなく、重度の障害を持って産まれてくるとは。検査診察をした医師もゲーブに対して気の毒な気持ちでいっぱいになり、看護婦は目に涙を浮かべていました。しかし、ゲーブの鳴き声はその思い空気を吹っ飛ばすほど元気で明るかったのです。

特別な赤ちゃん、ゲーブ